野球を楽しむ タツミクラブ


プレミアリーグ いよいよ 開幕!!


 出場選手
 立石・矢白木・巽・松本・細貝・坂本・中田・徳永・土屋・
 綛田・三好・前橋・室屋・金谷・稲垣・森口・奥滝・豊福・高木


 タツミクラブは今年で12年目を迎える伝統あるチームだが強豪チームを前に後一歩の所で幾度となく涙を飲んで来た

 特に昨年はチームの低迷でファンも離れ事実上球団運営も行き詰まりを見せ解散せざる負えない状況にあった

 やむなくフロントサイドから解散の意向が選手達に伝えられた

 しかしサムライ達の心は1つであった

 俺達は負け犬で終わる訳にはいかねぇ!!ただの不良の集まりじゃねぇ〜んだ!!!
 最後にもう一度チャンスを下さい
 今年優勝出来なかったら解散を受け入れますと選手の口から飛び出した

 選手達の生まれ変わった瞬間であった

 その日から血を吐く様な練習は続き体はボロボロであった
 なかでも昨年ドラフト1位で新加入した投手の土屋は肩と軸足を痛め医師からは
 もう野球は無理だとドクターストップがかけられていた
 土屋は先生に痛み止めを射ってくれ俺が投げなきゃ駄目なんだ肩はどうなって
 もいいと医師を説き伏せた
 
 強豪相手にリーグ戦を何とか勝ち上がりベスト8まで来た

 ここからは負けの許されないトーナメントだ

 サムライ達はボロボロであった・・・

 準々決勝は優勝候補の一角で剛腕投手と並み居るスラッガーのチームで有名な近鉄率いるゴットウィングである
 試合は完全におされていた
 しかし今年のタツミクラブは違っていた
 奇跡の逆転を果たし勝利したのである

 残すは準決勝と決勝 残る4チームに弱いチームはいない
 正にラッキーでは勝てない

 準決勝は住友が率いるティスティーズ
 ベストチームで臨むはずのタツミクラブに危機が訪れる。
 4番キャッチャーの松本とショート徳永が飛行機の遅れにより大遅刻!!!
 主力を欠いての準決勝の戦いであった・・・
 主力を欠き、さらにティスティーズ応援団のトランペットの音にサムライ達は完全に押されていた
 3回に監督自ら同点のホームを踏むものの、後が続かない・・・その裏、逆転のピンチが訪れる・・・
 しかし、チーム発足時からチームを支え続けている三好と綛田の意地のファインプレーで
 一気に相手の勢いを止める!!そこから、タツミクラブの大逆襲が始まる!!!
 同点で迎えた4回。松本に変わって今大会、大暴れの細貝が4番に座りチャンスに期待通りの
 逆転の2点適時打!!さらに、続く5番坂本がダメ押しのソロホームランを放ち、勝利を決定付けた!!

 いよいよ決勝
 遂にここまで来た 必ず勝つ必勝を胸にサムライ達はグランドへ飛び出して行った

 決勝は強豪KRIC

 案の定、相手先発ピッチャーは手元でストンと落ちる魔球を投げて来た
 サムライ達は愕然とした 豪速球なら打てない球は無い
 だがこの球種は経験がない正にキリキリ舞いの状況であった
 あの球を打てるのだろうか? 口に出さないが選手全員が不安に思っていた事であろう
 皆が凡打する中、1人気迫を見せる選手がいた。三好、綛田と共にチームを支え続けててきた男・中田であった。
 1対2とリードされ迎えた3回、この日2本目となる男・中田のヒットを口火に遂にサムライ達が牙を剥いた。
 ランナー一塁から監督自ら左中間を深々と破る2ベースを皮切りに打者一巡の猛攻6点を叩き出し一気に逆転!!
 
 しかし相手チームも常に10点以上を叩き出す超重量打線
 毎回チャンスを重ねて来るが、鉄壁の守備で流れを渡さない
 迎えた最終回リードしているもののホームランが出れば同点と言う白熱した場面
 で大飛球がセンターを襲う!!!
 センター立石が全力で打球を追う・・・誰しもが同点を覚悟した瞬間であった・・・
 しかし、フェンスにぶつかる事も恐れず立石が白球目指して飛び込んだ!!!
 時間が止まったような静けさが球場を包み込む・・・優勝か?延長か?皆が息を呑んだ・・・
 次の瞬間、立石が高々とグラブを天に突き上げた!!ウイニングボールは入っていた!!!
 全員が手を挙げ歓喜に湧いた瞬間である!!!
 遂にやったやったんだサムライ達の目に涙が光った・・・
 
 エース土屋は重量打線を封じ込め全試合を投げ抜く好投を見せた
 一方打線は全員が4番と言ってもいいであろう
 チーム打率4割を超える球界トップの超重量打線へと成長しエースを支えた

 試合後のインタビューでキャプテン矢白木は・・・

 『祝賀会は来週キャンプ地で行います。今回の優勝は新たな歴史を創る序章に過ぎない。
 今後プレミアリーグ優勝と秋の大会での連覇を狙います!!!』と次の戦いを既に視野に入れていた。

 タツミクラブの熱き12人のサムライ達の戦いは始まったばかりである・・・
                                             
                                          記者クラブより


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